
初めに文字学習の全体の見通しを挙げておきます。
1.母音の習得
2.子音+母音の形の習得
3.個々の子音の習得
4.結合文字(子音の連続)の習得
となります。詳細は今後解説しますので、今はこの順序や詳細を覚えていただく必要はありません。また、解説自体も、従来にない、ユニークかつ、わかりやすいものを心がけていく所存です。
まず、母音から覚えていきましょう。「理論編」で少し触れましたが、文字の学習は、できるだけ短期間で集中して一気に覚えてしまうのが習得のコツです。
もちろん、一度で完璧に覚える必要はなく、忘れてしまったら、読解をしつつ、その都度確認して、記憶を補完していけばいいのです。一度学んでいますので、後は記憶の確認作業になり、確認すればするほど記憶が強化され、ついにはすっかり覚えてしまえるようになります。
そして、学び初めに効率よく覚えるには、できるだけ五感を総動員することがコツです。具体的には、文字を手で書きながら、発音しながら覚えていくのです。このサイトでは、個々の音の発音が学べ、またそれに「見る」ことをプラスできるように、音声・動画ブログを利用して、発音を聞き、文字の書き方を見て、筆順を学び、また文字の書き方、成り立ちなどを目で見てイメージしながら学べるようになっています。ぜひそちらと併用して効率的、効果的に学んでいただきたいと思います。
文字の学習の前に書いておきたいことは、文字を学びつつ、学ぶ前には単なる記号にしか過ぎなかった奇妙な印(?)が、具体的に音や意味を伴った「文字」として見えてくる過程に感動し、それを楽しみながら習得すると、より楽しい学習になってくれると思います。
ローマ字を学んだのは遠い昔(?)ですし、ドイツ語やフランス語、スペイン語などローマ字を使用する言語ですと、はじめからローマ字が読めますので、文字を学ぶ必要がなくて楽ということと反対に、新しい文字を学ぶ、という楽しみがない、とも言えるんですね。
それまで単なる記号だったものが、自身の学習によって、音と意味を伴った文字として見えてくる、という感動は、これらの言語では味わえないわけです。
また、あまり人が読めない文字が読めるようになった、という優越感(笑)もまた、このようなローマ字以外の文字の言語を学ぶ醍醐味と言えると思います。ぜひ、苦労しながらではなく、習得の過程を楽しみながら、文字の学習を進めていただけましたらと思います。
さて、では前置きはこのくらいにして、個々の文字に入っていきましょう。まず母音の一覧を挙げておきます。

この順番は、サンスクリットの母音体系の順番であると共に、辞書の配列の順番でもあります。実はこの順番の覚え方はとても簡単です。(詳しくは「サンスクリット字母の順番の覚え方」をどうぞ!)
ここで初めに解説をしておきますと、母音の文字の形は、単語の初めに登場する場合と、子音の後ろにつく、途中で出てくる場合の形が違うんですね。
上に挙げたのは、母音の単文字であると共に、単語の語頭に登場する形でもあります。実際の文章では、上の形より、語中の形の方が圧倒的に多いですので、どちらも覚える必要があります。
ただ、サンスクリットの音韻と、文字体系がとても合理的にできていますので、さほど難しいわけではありませんのでご安心ください。個々の母音の解説をしたら、その次に途中で出てくる形を解説したいと思います。
とりあえず全体の14を挙げておきましたが、「実用」を標榜するこのサイトでは、あまり登場しない母音の解説を省きます。具体的には「RR」「L」「LL」「ai」を除いた10個をまず覚えていただきます。
(10個は多いようですが、実際には「ア」と「アー」など、形が似ていて、すぐに覚えられますので、実質5、6個と言ってもいいです)
「頻出重要「連声」学習法」と同様、まずはよく出る母音を押さえて、めったに登場しない文字は、出てきた時に覚えればよいのです。
例えば、上に挙げた「RR」「L」「LL」などは、このサイトで「トップ」として使用する「ギーター」には、それぞれ単語の頭に登場する形では一度も登場しません。わずかに「RR」だけが、単語の途中で出てくる形で4回登場するだけです。もともとこれらを含む単語自体がほとんどないのです。
ですので、実用的な読解という観点から見ると、読解に滅多に登場しないようなこれらの文字を覚えることに血道をあげる必要はなく、母音にこのようなものがある、という程度の認識でいいわけです。
では、まずは「a ア」です。(「文字講座」2に続く 近日公開予定 乞うご期待!)
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