「トップダウン方式」で読解への3番目のカギに挙げた「連声」の識別ですが、実は、読解の際に連声を識別するには、連声の規則を知っているだけでは、実際の文章では歯が立たないことがほとんどなのですね。

 これは「理論編」でも少し触れましたが、知っている語彙をある程度増やしていくことで解決することができます。

 なぜかと言いますと、例えば、理論編の例でも挙げた「caiva」、これは「ca」と「eva」から成っています。ですので、これを知っていれば「caiva」とあったら、「ああ、これはcaとevaにわけられるな」とわかるわけですが、

 では例えば他に「caitya」という単語が出てきたとします。ところがこれは「ca」と「etya」に分かれるわけではなく、こちらは「墓」などの意味のひとつの単語なのです。つまり「cai」と出てきたからといって、必ずしも「a」と「e」とに分かれるわけではないわけです

 では、どこでこの分かれる、分かれない、を判断すればよいのかは、実際の読解では手がかりがないのですね。そして、これを解決してくれるのが、ある程度の語彙力、ということになります。

 上の例で言いますと、「caitya」という単語を予め知っていれば、これがひとつの単語だと見当がつくわけです。

 実際には、たとえ「caitya」が「墓」だという意味を知らなくても、ある程度の語彙力を持ち、また読解の訓練を積んで、読解の「勘」を養うことで、単語の切れ目がだいたいわかるようになってきます。

 そしてこの「勘」を養うのが、語彙の学習に加えて、実際的な連声の学習と、またある程度の読解練習、ということになります。

 そして、このサイトではこの「実際的な連声の学習」と「ある程度の読解練習」とを「ギーター」をつかって、まとめて練習します。つまり、このサイトの方法で、(もちろん、このサイトの方法に限らず(笑))、ギーターの読解がある程度進めば、上に挙げたような「勘」が働く下準備ができたことになると言えます。

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Changed at 2008/05/28(水) 12:34
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