サンスクリット字母の順番の覚え方 その1

 文字解説で触れましたが、日本の五十音図が日本語の字母の一覧であるとともに、五十音図にしたがって辞書の順番が配列されているように、サンスクリットも、その字母の順に辞書の項目が配列されていますので、この順番を覚えることが、辞書を引くため、すなわち本格的にサンスクリットに取り組むための基本中の基本になります。
 
  また、この配列は非常に合理的にできていて、古人の智慧が凝縮されていますので、これを学ぶことによって、その合理的な思考法も学ぶことができる、と言えると思います。

 大仰に書き始めましたが、実はこの順番の覚え方はとても簡単です。
 
  これはいずれまた別項を立てて詳しく触れてみたいところですが、日本語の五十音図は、サンスクリットの字母の構成を元に作られたという説もあるくらい、その配列がとてもよく似ています

 ですので、サンスクリットの配列を覚えるのに、逆に日本語の五十音図を元に覚えてしまえばいいのです
 
  では、具体的な解説に入っていきましょう。
 
  まず、全体の覚え方を3つにわけます。
 
  1.母音の順番を覚えること
  2.子音の順番を覚えること
  3.母音と子音の組み合わせの順番を覚えること(1+2)
 
  となります。わかりやすくこれを日本語に置き換えますと、
 
  1.「あいうえお」の順番を覚えること
  2.「あかさたな、はまやらわ」の順番を覚えること
  3。「かきくけこ、さしすせそ・・・」の順番を覚えること
 
  です。これで五十音の全体を覚えられるわけですが、サンスクリットもほぼこれと同じ要領です。
 
  では、まず1番目、母音の順番から解説してみたいと思います。改めて母音の一覧を挙げてみましょう。


  
  現在の日本語の母音の順番は「あいうえお」ですね。上のサンスクリットの母音も、日本語にないものを除けば、この「あいうえお」の順なのです。
 
  サンスクリットの順を挙げてみましょう。
 
  「a、aa、i、ii、u、uu、R、RR、L、LL、e、ai、o、au」です。わかりやすいように便宜的にカタカナで挙げてみますと、
  「ア、アー、イ、イー、ウ、ウー、リ(R)、リー、リ(L)、リー、エー、アイ、オー、アウ」となります。
 
  このうち、日本語にない一連の「リ」と「アイ」「アウ」を除くと、「ア、アー、イ、イー、ウ、ウー、エー、オー」です。いかがでしょうか、全く日本語の「あいうえお」と同じなのです。違うのは、「ア」と「アー」など、短い母音と長い母音が二つずつあることだけです。
 
  ここで一言付け加えますと、サンスクリットの「エ」と「オ」には、長母音、つまり「エー」と「オー」の音しかありません。ですので、「エ」「オ」には両方がなく、「エー」「オー」の一種類ずつなのです
 
  以上を総合しますと、「ア」「イ」「ウ」には短い、長いのふたつずつがあること、「エ」「オ」には長い母音しかないこと、を覚えてしまえば、上の順はすぐに覚えられると思います。
 
  次は、「ウ」の後に一連の「リ」が挟まること、また後半が、「エー、アイ、オー、アウ」となることを覚えて完成です。「エー、アイ、オー、アウ」の順にも理屈はありますが、それよりも「エー、アイ、オー、アウ」と調子よく数回唱えたら、すぐに覚えていただけるのではないかと思います。

 (「ウ」の後に「リ」が続くことは、例えば「瓜」とか「売り」とか、自分なりにイメージで覚えるとすぐに覚えられます)
  
  いかがでしょうか?現時点で、今学んだ母音の順番を思い出してみてください。全体がすんなり出てきませんか?

 文字の解説で書きましたように、「RR、L、LL」などはほとんど出ませんので、現時点では、「あいうえお」の順番と、「ウ」の後に「R リ」が入ること、また後半が「エー、アイ、オー、アウ」となることを押さえられれば充分です。これで母音の順番は完璧です。
 
  子音の配列もまた合理的にできており、やはりその合理性に目を向ければ、すぐにでも順番を覚えることができると思います。また母音同様、子音の配列も日本語に似ていますので、日本語との関連でも覚えることができます。

 次は子音の順番の覚え方に入りましょう。

 サンスクリット字母の順番の覚え方 その2へ続く(近日公開予定 乞うご期待!)

Changed at 2008/06/03(火) 14:01
ホームページ制作、ホームページ作成歯医者転職SEOインプラントオール電化0054132